風の便り
2018.06.08 日々

初めての和裁 -浴衣作り-

子供の頃はおばあちゃんが用意してくれていた浴衣。
毎年大きくなる身長に合わせて、直しといたよ〜と
さらっと言っていたのを思い出して、
私にもさらっと作れるのではないか?と、
2015年の秋、友人5人集まって始めた浴衣作り。
次の夏には着ているつもりでいたのに、さらさらさらっと2年半の時が流れ…
遂に先週、和裁で仕上げた自分だけの浴衣が完成しました。


始めから終わりまでそれはそれは苦戦した浴衣作り。
私の生活に縁遠かった和裁は、裁縫の道具ひとつとっても
名前さえ知らないものばかりで、
 
掛け針、指ぬき、へら、こてって何??
鯨尺って何cm??
運針、三つ折りくけ…って何縫い!?
 
和裁は掛け針という道具(上の写真の金属のやつ)に布を挟んで、
布を引っ張りながら中指の背で針を押し進めていくのですが。
(写真がなくてすいません…)
これが初心者には非常に難しい!
初めて掛け針を使っての運針縫いは、10cm並縫いするのに1時間がかかり、
普通に並縫いした方が絶対早い…辛い…やめたい…遊びたい…ミシンでやったら…と
悪魔のささやきが聞こえます。笑
 
でも人間ってすごいもので、縫えば縫うほど、どんどん手が慣れてきて、
いつの間にか掛け針無しではソワソワしている人になっていました。
そして縫い進めていくと、浴衣1枚には思わずうなるような
たくさんの“日本人の知恵”が詰まっているのだと気付かされます。
 
生地一反を無駄にしない直線だけの裁断方法。
隠れた部分の美しい始末の仕方。
実用性とさりげない遊び心。
 
長く着られる為に、折って、結んで、ひっぱって
昔遊んだ折り紙や、あやとりのような方法を使った
日本ならではの面白い仕組みがたくさん隠れているんです。
 


 
浴衣作りを通して
“物を無駄にしない” “見えない部分こそ美しく”
という、知らず知らずのうちに誰かに教えられてきた事って、
私の知らない、もっともっと昔から伝わり続けてきた事なんだなと感じました。
そして、これは絶対次の世代にも残し続けて行かなければ!
という使命も感じつつ…
 

同時に仕上がった友人の浴衣と並べて、
帯の色何にする? バッグと草履は?
これ着て何食べに行く??
いつまでたっても、こういうのって楽しいね!と
妄想を広げながらキャーキャー言っている時が、
一番盛り上がるのでした…ムフフ…

 
staff17_nagata

(ナガタ)


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