私が初めてフランスシターの音色を聴いたのは、
昨年9月に風の栖で行われたいいだむつみさんの演奏会でした。
「フランスシター」と聞いていたのに
しばらくインドの「シタール」と同じものだと勘違いしていたほど無知な私でしたが、
その音色を聴いて、不思議と懐かしい気持ちになりました。
そもそもシター【cithare】という言葉は、
フランス語で「弦を指で弾くか叩くすべての弦楽器の系統」を指していて、
このフランスシターは中世の教会で、祈りの合間に修道女たちによってつくられたものです。
「祈りの楽器」とも言われています。
丸いホールを覗くと見える、中の絵も素敵。
121本もの弦が張ってあって、右手で旋律、左手で和音を演奏します。
いいださんの演奏会では思わず手元にもウットリと見とれてしまいました。
機械や断音装置をつけずに、指で弾く弦の音は、
耳から入ってくるというよりも、身体全体に染みこんでくるような音色に感じました。
目を閉じて聴いていると、さまざまな記憶がフワ~っと浮かび上がり、
まるで記憶の旅をしているようでした。
ぜひ皆様にも、感じていただきたいです。
(モリ)
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「フランスシター〜祈りの曲」いいだむつみ
2014年4月5日(土) 庭小屋にて
18:00開場 18:30開演/前売1500円 ※オリジナルハーブティ付
ご予約受付中です。
風の栖店頭、及びメール・電話にて予約受付できます。
TEL :0742-20-6887
order@kazenosumika.com
3月の風のマルシェのご報告です。
当日はお天気も素晴らしく、
絶好のマルシェ日和となりました。
風もやわらかくて、あたたかい日。
ハナロジさんの素敵なブーケにはもう桜が!
春がきたなぁ…!としみじみ。

今年はじめてのマルシェはラインナップも盛りだくさん!
目玉の”おとりよせマルシェ”にははじめて参加してくださるお店もいっぱい。
冬のお休みを経て、ますます魅力的にパワーアップしてお届けしました。
今回は村上トモミさんのイラスト展「Bonne journee !」との同時開催。
パリの景色や人々からインスピレーションを受けて描かれたトモミさんのイラストが、
マルシェに花を添えてくださいました。
庭小屋に入った瞬間、一瞬、日本にいることを忘れてしまうほど。
そんなパリの風を感じることができるイラスト作品たち。
そして庭小屋いっぱいに並ぶ、彩り豊かなジャムやお花、お菓子やパン。
見ているだけで心が踊る空間となりました。



この日のマルシェはいままでで一番の賑わいだったと思います。
その証拠にオープン30分でほとんどのものがお客様のお手元に!
「こんなお菓子だったら毎日食べたいな!」
「子供にも安心して食べさせることができる」
「素敵なプレゼントができそう…!」
と、嬉しい声もたくさんいただきました。ありがとうございます!
次回の風のマルシェは4月19日(土)です。
どうぞおたのしみに。
(オクグチ)
■ 2014年3月15日(土) 風のマルシェ ラインナップ







◆ mia’s bread special sandwiches ◆
・クリームチーズとハム&vege よもぎとくるみのパンのサンドイッチ
・豆腐のハーブステーキ 網焼きグラハムパニーニのサンドイッチ
・春野菜のサブジーのピタサンドイッチ
・いちごとアーモンドのスコーン
「何も考えずに撮ってますー。」
と、くったくなく笑う角田さん。
どうしてこんな瞬間を切り取れるのかしら?
と思って聞いたときの答えです。
フォトグラファー角田明子さんとの出会いは、ラトビア。
泊まっているホテルが偶然同じだったという不思議なご縁で、
そこからNAOTの写真撮影や、風の栖やNAOT TOKYOでの写真展など
いろんなことでお世話になっています。
角田さんの写真は瞬間の切り取り方がすごいのです。
女の子がスカートの裾をちょっと持ち上げた瞬間。
花束を持ったおばあさんがはにかむ瞬間。
ネコがひょいと顔をあげた瞬間。







自然な瞬間を、永遠のものにできる。
なんて素敵な技でしょう。
それは、たとえば私が同じ時間に同じ場所にいたとしても、
「あ、こんな瞬間があったんだ。いつの間に?」と新鮮な驚きをもってみられるのです。
角田さんを通すことで見えてくる風景。
私はそれが大好きなのです。
ミヤガワ(ミ)
角田明子(ツノダアキコ)
tsunoakko.blogspot.jp
1976年、東京生まれ。 1998年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業、フリーランスのフォトグラファーとして活動を開始。広告をはじめ、雑誌やCDジャケットなど様々な分野で活躍している。
風の栖/NAOT TOKYOでは、ナオトの靴の写真を撮っていただいたり、写真展をしたりしていただいている。
旅先にはいつもOLGAをこれでもかというくらい愛用してくださっています。
NAOT TOKYO 「Day in Kihnu」2014 3.7~4.12
角田さんが撮影された、エストニアのキフヌ島の人々や風景の写真を展示しています。どうぞお楽しみください。
旅をすると、まだ見ぬおいしいもの、うつくしいものが沢山あることに気づきます。
おいしいものは人を幸せな気持ちにしてくれます。
うつくしいものは心をパッと明るくしてくれます。
どちらも私に元気をくれるものたち。
ひとりで食べるごはんよりも、みんなで食べるごはんのほうがおいしく感じるように、
それをたくさんの人とシェアできたらなんて楽しいだろう!
そんな想いから風のマルシェはスタートしました。
普段なかなか手に取れないものが手に取れる「おとりよせマルシェ」が自慢です。
毎回、風の栖の庭小屋は奈良の名店をはじめ、
全国のお店さんの想いのこもったお菓子やパン、お花、野菜でいっぱいになります。
見ているだけでもわくわくします。



それでもなによりお客様の笑顔でいっぱいになる事がとてもうれしい、幸せな時間です。
これが見たくて、味わいたくて、つづけていこうと思うのです。
おいしいもの、うつくしいもの、心おどるものに囲まれた一日。
風のマルシェは、3月、4月、5月、6月、9月、10月、11月、12月の第三土曜日。
年8回。
毎回の出会いをどうぞお楽しみに!
ミヤガワ(ミ)・オクグチ
