今年、オカリナをはじめました。
中学校時代のリコーダー以来、楽器から遠ざかっていましたが、
今年、オカリナをはじめました。
きっかけは、風の栖での
中野亘さんの陶展と演奏会。
中野さんが奏でる音の不思議な響きに魅せられて、
演奏会の次の日、中野さんの作られた
オカリナをいただいたのでした。
私が吹いてみると、性格が出るのか、
なんとも間の抜けた音。
それでも、土笛の音のよく通るのが気持ちよく、
少しずつ練習をして、『きらきら星』などのやさしいうたを
つたないながら吹けるようになってきました。
姿勢を正して、肩の力を抜いて。
自然体で、というにはまだまだ長い道のりですが、
いつか考えなくても運指ができるようになって、
呼吸をするように奏でられたら、
きっと、とても気持ちいいだろうと
想像しています。
そっと手に寄り添ってくれる、土の笛と。
お腹の真ん中から息をして、
奏でる。歌う。
とてもうれしい時間です。
手に持つだけでホクホクとうれしい。
いつか、ただ広い草原の真ん中で風と合奏したいな。
そんな夢も増えました。
(タニグチ)
「魔法使いの地図」山本千鶴 個展
2015年9月26日(土)〜10月4日(日)風の栖の庭小屋にて
こもれびのような人、山本千鶴さんの展覧会は
秋の訪れとともに 穏やかに始まりました。
『魔法使いの地図』と題された今回の展示。
会場の庭小屋へ一歩入ると、
心のままに色を紡いで てらいなく表現された
千鶴さんの世界が広がります。
作品は会期中も新しく生まれ、また描き足され、
お天気や一日の光の変化とも相まって、
ひと時として同じ瞬間はないのです。
小屋いっぱいの作品たちを愛おしそうに育てていかれる
千鶴さんの暖かい眼差しがとても印象的でした。
見る時ごとに景色が変わる魔法の地図。
たとえば10年後には どんな景色が広がるんだろう?
遠くの未来はわからないけれど、
明日もまた こんなふうに心を震わせていたいなあ。
色とりどりのこもれびに囲まれて、
そんなことを ふんわりと想ったのでした。
(タニグチ)
6月20日の土曜日。
13回目の「風のマルシェ」は、梅雨の合間の土曜日、
雲の間から覗いたお日さまとともに始まりました。
今回も、開店前からたくさんの方が来てくださいました。
みなさん、和やかながら、とても真剣な表情。
それぞれのベストチョイスを選ばれていました。
中には、マルシェで買ったキッシュやお菓子を持って奈良公園でランチをするというお客様も。
青空の下でマルシェランチ、とっても素敵ですね!
マルシェでは、普段なかなか出会えない美味しいものがたくさん並びます。
あれもこれも食べたくなって、つい買いすぎちゃったというお客様もいらっしゃったのではないでしょうか?
(はい、それは私のことです・・・)
そんな時の、オススメの楽しみ方。
小分けにして冷凍しておくんです。
解凍時は食べたいぶんだけ取り出して、トースターで軽くチンするだけ。
よかったら試してみてくださいね。
今回のマルシェでは、人それぞれ、いろんな楽しみ方があるんやなあ、と改めて感じました。
さて、次回「風のマルシェ」は、9月19日(土)の予定です。
またたくさんの美味しいもの、美しいものをお届けしようと、スタッフ一同で着々と準備中です。
ぜひお楽しみに!
(タニグチ)
2015.05.24
121本の弦が奏でる優しい旋律
2015年4月18日(土)
この日は最高気温が23度とすこし肌寒くも春らしい季節になってきました。
今回で4回目となるフランスシターの演奏会。
奏者はいいだむつみさん。
日も暮れ始めた頃、演奏会は静かに始まりました。
西洋の教会で奏でられるフランスシター。(旧約聖書にも記述があるとか!)
とても優しい音色の楽器です。
いつの間にか外も暗くなり、時間の流れもゆったりしてきました。
演奏された曲は教会音楽のみならず、サイモン&ガーファンクルのスカボロフェア、ショパンのノクターン、ジャンルにとらわれない選曲ながらも、どこかフランスシターらしい雰囲気になります。
旋律の響きが心にしみ入り、聞き入っておられる方々の心も共鳴しているかのような空間でした。
フランスシターの横には、粋な生け花が飾られておりますが・・・
なんとこれは店主がいいだむつみさんをイメージして活けたのです!
演奏中はライトアップされて、花も心なしか楽しそうに見えました。
途中の休憩では、またまた店主お手製のハーブティーをみなさんに楽しんでいただきました。
ほんのりミントが香る癒しのハーブティーでした。
そして演奏後には、お客様と談笑されるいいださんの姿が
フランスシターの演奏に感動してリピーターの方もおられます。
演奏者と聞き手の距離がとても近いのが、風の栖の演奏会の良いところなんです。
(タカハシ)
前回の演奏会の様子
風のささやきーフランスシターの調べとともにー
<フランスシター>(France Cithare)
フランスシターは南フランスに伝わる楽器で、中世の教会で、
祈りの合間に修道女たちによってつくられた楽器だそうです。
121本もの弦が張ってあって、右手で旋律、
左手で和音を指で弾いて演奏する、素朴で優しい響きの楽器です。
起源は旧約聖書の詩編にその名を見ることができるほど古く、
神を賛美し、感謝する祈りの伴奏に使われていた弦楽器です。
長く忘れ去られる時代も続きますが、19世紀に入り
再び典礼音楽で演奏されることで蘇ります。
その後、フランスにおいて伴奏だけでなく、独奏としても演奏できるように
改良が重ねられ、現在に至ります。
日本には2000年に「日本シター協会」(長谷川亘利 主宰・神戸)が
設立され、”フランスシター”として紹介されました。
使用の楽器はフランスのシスターが毎日の祈りの合間に
工房にて丹精込めて製作したものです。
<いいだむつみ>
フランスシター奏者
日本シター協会会員 奈良市在住
2002年、フランスシターの繊細で奥深い響と語りかけるような音色、
そして育まれてきた背景に見せられ、日本シター協会 長谷川身道子氏に師事。
各地で演奏を行う。オリジナル曲や即興を取り入れた独自の世界を追求している。
他に 鍵盤楽器・打楽器・リコーダーなど、習得してきた楽器で、
多くのアーティストとの競演も行い 映像作品の作曲・演奏も手がける。
また近年は震災復興支援チャリティーやホスピスなどでの
ボランティア活動にも力を注いでいる。
2015.04.25
風のマルシェ便り 3月21日
3月21日(土)
この日もやっぱりいいお天気。
「風のマルシェの日は必ず晴れる」
風の栖でのこの都市伝説。本当なんです。
毎回来てくださっているお客様の中に、とびっきりの晴れ女・男がいるのかもしれませんね。
ハナロジさんのブーケ。
当日の朝、会場にハナロジさんのブーケがセッティングされるとパッ!と華やかになります。
今回、初登場のmarutoさん。
素朴でありながら素材の味をしっかり楽しめるやさしい焼き菓子たち。
抹茶とホワイトチョコのスコーン
金柑タルト
びわパン
はっさく
旬の素材を味わえる贅沢なメニューばかりです。
ご自宅でパン作りをされているお客様と天然酵母の話で盛り上がりワイワイ。ガヤガヤ。
そんな風に、初めましての方とたくさんお話ができるのも風のマルシェの魅力ですよね。
こちらは鹿児島県出身のスタッフが帰省の際に見つけたウルメイワシの丸干しをオイル漬けしたもの。
朝に獲れた新鮮なウルメイワシの丸干しは苦味も少なく本当に食べやすい!
こちらもスタッフが弾丸!沖縄旅行で出会った屋我地島の塩とその塩を使ったちんすこう。
ちんすこうの概念が変わるほど、しっとり濃厚でおいしい!
風の栖のスタッフはみんなとっても食いしん坊。
少し旅に出ると必ずおいしいものを連れて帰ってきます。
おいしいもの、うつくしいものに出会うこと
それは作り手と、届け手の私たちが出会い
私たちとお客様である皆さんの出会いにも繋がる…
「人と人との出会い」なんですね。
だから、風のマルシェって楽しい。
次回の風のマルシェは6月20日(土)です。
乞うご期待!
(カミヤ)