風の便り/ストーリー

風の便り
[ ストーリー ]
2016.04.28

旅をするように日々を過ごす


KAZE6 のコピー

「旅をするように日々を過ごす」

ときどきそんな言葉を目にする。

初めて見る景色に感動する。

その土地の食事に舌鼓を打つ。

人の優しさに触れる・・。

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KAZE4

それと同じくらいに、

初めて見る景色じゃなくても、毎日通る道ばたの風景も大好き。

繰り返しも愛おしい。

繰り返せることの幸せ。

そう思うと。

「旅をする」と「日々を過ごす」

反するようで、実は一緒のことなんだな。

たとえば、今、開いたお店の窓からフワリと吹き込む風が気持ちがいいなと思う。

そういう瞬間を重ねていきたい。

(ミヤガワ ミ)

 


[ ストーリー ]
2016.04.22

風のささやき 〜フランスシターのしらべとともに〜vol.5


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雨の前の日の、少しだけあたたかい風を感じる春の夕暮れ時・・・
今回で5回目となる、いいだむつみさんによるフランスシター演奏会が
庭小屋で開かれました。

 

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演奏前にお客様に配られたプログラムは
なんと一枚一枚色えんぴつで書かれた、
むつみさんによるお手製プログラム!

 

曲目や、むつみさんからのメッセージ、
シターの説明等が丁寧に書かれていて、
始まる前から心がほっこり温かくなります。

 

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今回初めて見に来て下さった方も多く、
初めて生で見るシターから、どんな音が出るのかワクワク!
そして、最初の一音が弾かれた瞬間から
庭小屋の中は優しい音の響きに包まれて、
周りの世界とは切り離されたような・・・
どんどん肩の力が抜けて心地の良い場所に吸い込まれて行くような・・・
なんとも不思議な感覚に・・・

 

プログラムは2部構成で、第一部は外国民謡や交響曲等の
どこか懐かしく馴染みのある曲から始まり、
第二部では荒城の月やさくら等日本の代表曲を
シターの音色に合わせてアレンジしてくださいました。

 

そして、最後に演奏して下さったご自身作の祈りの曲では、
むつみさんの祈りを込めた一音一音が静かに奏でられ、
最後の一音が響き終わるまで、
私達も自然とそれぞれの思いを音に乗せていました。

 

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演奏が終わった頃には、身体にすっと柔らかい風が通って、
沢山詰め込みすぎて重くなりすぎた心身から
シンプルなモノだけが残ったような。
今の自分に本当に必要なモノだけが見えた気がして、
すこし身体が軽くなりました。

 

小休憩の時には、
自家製ハーブティーを楽しみながらの質問コーナーもあり、
とっても和やかな演奏会でした。

 

又、次の春が待ち遠しくなりました。
(ナガタ)


[ ストーリー ]
2016.04.14

初夏を呼ぶワンピース


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” 新緑の下を、これを着て歩きたいな- ”
 

淡いサックスブルーのストライプ、
綿麻の軽やかな肌あたり、
後ろ姿のくるみボタンや、袖の折り返し・・・
たくさんの素敵なところに惹かれて、
けれど、この1着!と心を決めたのは、
ふっと頭に浮かんだ、そんな景色でした。
 

お洋服との出会いの瞬間は、私にとって
ワクワク、感動を素直に感じられる時間。
そんな出会の1着に袖を通す時、ワクワクを思い出して
いつでもうれしくなれるのです。
 

気持ちのいい風を切って、颯爽と。
どこへ行こう?
どんな景色が見えるかな?

お気に入りのワンピースと過ごす時間を想像して
新しい季節がますます楽しみになる今年の春です。

(タニグチ)


[ ストーリー ]
2016.04.07

ひなたの額の庭しごと


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風の栖の裏には 小さな、ちいさな草むらがあります。
山野草や、茶花が主ですが、あまり手を加えずに育ってくれる、
強い子たちです。

店の中に飾る季節の花はほとんどが庭の花で、
手折ったそのままで生けることが多いです。
曲がっていたり、虫食っていたり、自然の形は美しいです。

そして、命を頂いたその花を
できる限り最後の蕾まで咲かせようと努力する事。
それが、楽しい庭しごと。

今回は白い踊子草のお話。

菅笠をかぶり、輪になって踊っているような可愛い花で、
高さがあるので、鶴首の花瓶に飾ると、
「子供の頃よくあったね。何て名前?」と
お客様から聞かれることがあります。

いつの間にか、懐かしい花になってしまったようです。
強いはずなのに、道端で目にするのは外来種のヒメオドリコソウがほとんど。
雑草として刈られ、踏みつけられていた一輪に出会って、
すぐ我が家に避難させて7年。

この季節になると群生して咲いてくれます。
気をつけて見てみると、奈良市内でも、まだ咲いているところがありました。
きっとまだまだあるのかも。
どうぞ、守ってもらえますように。

紫蘇科なので、葉っぱは紫蘇の形そっくり。
若葉は食用になるらしいけど花が見たいので我慢します。

今は、風の栖の店に飾ってますよ。

(ムラカミ)


[ ストーリー ]
2016.04.02

武藤公夫さんの陶人形


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出会って10年以上になります。

絵本から抜け出してきたような、とても不思議な人形達を見つけた瞬間
胸がドキドキしました。
夢があり、温かく、それでいて何処か哀愁も漂わせて。
まさに一目惚れです。

そんなご縁で、いつも店先で物語を綴っていました。

でも、引越しや、いろいろな事情で、新しい人形が登場できなくなり、
風の栖の絵本は執筆途中で、お休みになってしまいました。

武藤さんの陶人形は、長い人生の物語です。

待って、待って、待って。

そして、久しぶりに店内に並びました。

以前お買い上げ頂いたお客様は再会を喜び、
はじめて出会って選んでくださったお客様とは、話が弾みます。

さて、今夜も電気の消えた店内で、
彼らはどんな話をして、
どんな歌を唄って、
どんな難しい本を読んでいるのでしょうか。

そっと覗いてみたくなる‥‥

武藤さんの陶人形に秘められた、不思議な物語を
いつまでも読んでいたいから。

(ムラカミ)


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