風の便り/ストーリー

風の便り
[ ストーリー ]
2017.02.23

一期一会を楽しみに


今年に入って、神社を訪れる機会が以前より増えた気がしています。
住吉大社への初詣にはじまり、
春日大社、ならまちの南市恵比須さま、宇陀の水分神社…

先日は社員旅行で、みんなで伊勢神宮へお参りしてきました。
IMG_4882
伊勢神宮の最寄駅から乗ったタクシーで
話好きの運転手さんがいろいろ教えてくれた中で印象に残ったのが、
「お伊勢さんは、招かれた人だけが訪れることができる」
という言葉でした。

お参りが実現するのは、
今、というちょうどいいタイミングで神様が招いてくれたから。
逆に、予定していても何かの事情で行けなくなったのなら
それは、今、ではなかった、ということだとか。
そのどちらが良いというのではなくて、そういうものなんだそうです。

人との出会いも同じやなあ…
このことを聞いて、ふと、そう思いました。
その時、その場所で、出会うべくして出会う。
出会いの瞬間にピピッと直感することもあったり、
でも、後々気づくことも多いのかもしれないけれど、
きっと、いつも、出会いは特別で、
自分にとってベストのタイミングでやって来てくれてる。
一期一会って、ほんまやなあ、と改めて感じました。

また、伊勢神宮には「おみくじ」というものがないそうで、
伊勢神宮をお参りすることが、もう、大吉!なんだそうです。
そうなの!?と、びっくり。
そして、自分のお参りを神様に喜んでもらっているように感じて
ほんわり嬉しくなりました。
IMG_4886
神様にもらった元気や嬉しい気持ち、
これから出会うたくさんの人と分け合えたらいいな。
たくさんの出会いを楽しみながら、笑顔で皆様をお迎えできますように、
風の栖で元気にお待ちしています!
(タニグチ)


[ ストーリー ]
2017.02.10

冬の味噌作り 一年後を楽しみに 


去年の冬に、お店のスタッフみんなで味噌作りをしました。
スタッフの一人に毎年お味噌を作っている子がいて、
先生になってもらいました。
1ヶ月くらいでできる白味噌を作ったのですが、
出来上がったお味噌がもう、おいしくて、おいしくて・・!

しっかり深みがあるのに、まろやかで甘くて、
何より優しい味わいが広がって、感激したのです。

手作りで、いや、手作りだから出せる味なのか?
あの味が忘れられなくて、また今年も作ろう!と思っていました。

去年はあっという間に食べ終わってしまったので、
今年は量をグッと増やすことに。
その量、一年分!

作り方は一人ではできる気配が全くしないので、
今年は母に一緒に作ってもらうことにしました。

自分たちで作ると、材料から揃えられるのも魅力。
ここは毎日食べるものだからと奮発して?いいものを調達。
北海道産のオーガニックの大豆、生麹、沖縄は屋我地島のお塩を用意。

そうそう、こんな作り方だった・・
大豆を水につけておいて、茹でたり、つぶしたり・・
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

大豆の匂いが部屋中にたちこめます。
(途中立ち寄った妹によると、家の外まで匂いしてたよ!とのこと。
そんなに匂いするのね)

作り始めてしまえば、決して難しくないかもしれないお味噌作り。
なぜなら、一言で言ってしまえば、

「茹でてつぶした大豆を、塩と麹を混ぜたところに混ぜる」

だけなので。

だけど、作る時間を取るために、
よいしょと重い腰をあげる必要があるのかもしれない。
今年はその時間が取れてよかった・・と感じながら、
材料を混ぜていきます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

お味噌作りは楽しい。
塩と麹を混ぜるときの、サラサラとした手の感触が気持ちがいい。
そして、材料全部を混ぜるときの感触も楽しい。
数日前、息子と雨上がりの公園で泥だんごを作ったけど、まさしくそんな感触。
絶妙な柔らかさ。
それをエイヤッと壷にたたきつけるのも、面白い。

IMG_4163

唯一のもどかしさは、できあがるのが約一年後!ということ。
長い、長過ぎる。。
でも、作った満足感と達成感はすごくあるから、おとなしく待つとするか・・うぅ。

結局大きな壷3個分になったお味噌は、「冷暗所、冷暗所」と探して、
風の栖のお店のとあるところに保管することにしました。
お客様も近くを通ることがある場所なので、
「ん?どこかからお味噌の匂いがする」と思われないかちょっとドキドキ。 

一年後のできあがりが今から楽しみです!

(ミヤガワ ミ)


[ ストーリー ]
2017.02.03

ガラスの器


OLYMPUS DIGITAL CAMERA
食器の片付けをしていたら、30年ほども前に買っていたガラスの花器が出てきました。
数年前までは出番も多く、サラダや、季節の花をあしらって楽しんでいたのに、奥にしまい込んですっかり忘れていたなんて。

吹きガラス工場に勤めていた職人さんの試作品で、不思議なことにどんな花も、美しく見せてくれる。

深い藍色のガラス。

久しぶりに目にして色々な思いが浮かんできた。

彼は、会社の商品を、丁寧に丁寧に作っていました。
吹きガラスで手づくりなのに、少しでも空気が入ったり、ゆがんだりしたら規格外で捨てられる世界です。

決められた事を守り、自分にも厳しく。

デパートの、装飾売り場にいつも並んでいた彼の商品。
当時の私には、綺麗すぎて心惹かれることがなかった。

手にしたのは、規格外れになった面白い形の物がほとんど。

そんな工場に文系出身の大学を出たばかりの青年が見習いに入ってきました。
彼はとても感性が豊かで、吹きガラスの技術を身に付けるとすぐに独立してガラス作家として旅立って行きました。

ある日職人の彼がポツリと言いました。
感性が……。
色々な思いがあるのでしょう
あまり話をしない彼の一言が、今も忘れられません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

選択はいくらでも出来る。
生き方も選べる。

定年退職して家族で、九州に戻った彼。
ゆっくり農業を楽しんでいると聞いています。

二人の吹きガラスを並べてみた。
どちらもやっぱり素晴らしい。

でも、冷たいまで透明感のある、凛とした、職人気質のガラスが気になってきたのはなぜでしょうか?

年を重ねたせいかしら? なんてね!
(ムラカミ)


カテゴリー

アーカイブ