風の便り
2019.07.25 日々

侵入者?

ある日のこと。
家に帰ると、ん…? 庭の様子が何かおかしい。

うちには、ほぼ放ったらかしの小さな庭がある。
そこで今年初めて育ててたミニトマトやスミレ、アサガオの花がなくなっていて荒らされている。小さなビニールポットはいくつも倒れている。


▲この青々とした草花が一気になくなっていた

あれ、なんで?!

カラスか何かの鳥に食べられた?
と思ってあたりを見渡すと、侵入者と目があった。

シカ…だ…。

普段は奈良公園にいるシカが、いる。うちの庭にいる。


びっくりしすぎて、こういう時はどうしたらいいんだっけ? と考えるも頭がフリーズしてよくわからない。
向こうも人がいることにびっくりしたのか、固まっている。
とりあえず、とっさに庭も隣り合わせになってるお隣のSさんに電話する。

私「い、今、庭にシカがいますっ…!!」

Sさん、落ち着いた声で
「…あぁ…またやね」

「え? え、また…って…?どういうことですか??」

「いやー…シカ来るの、初めてじゃないのよ。昨日も来てたし。実は、去年もその前の年も来てたよ。そうかぁ、見たの初めてやったんやね」

「……」

そうなのか。初めてじゃなかったのか。
私と目が合ったのが初めてだっただけで、向こうはすでに勝手知ったる庭だったのか…!
衝撃の事実を聞いて私が呆然としている間に、シカさんは今のうちにと思ったのか、タッタターと玄関の方に走っていってうちから出て行ってしまった。

静かになった庭を改めて眺めたら、しっかり置き土産があった。
コロコロしたたくさんのフンだった。

シカを近所で見ることはしょっちゅうだけど、まさか自分の家の庭で出会うとは思わなかった。
確かに放ったらかしてるから、草ぼうぼうだし、ここも奈良公園の続きと思ったのか。
癖のあるドクダミも食べてるし。
エライもので? 葉っぱや茎だけ食べて、根っこまでは引っこ抜かない。
根っこは残っているから、またしばらくしたらツボミを持ち、花も咲き始める。
実際、アサガオもトマトも復活した。
シカたちにしたら、必要な量だけ食べて、また放っておいたら草は育ってきてまた食べに来られるワケか。

うーん。うまくできている。
感心する。
感心する…けど、また食べられたら困るなぁ。

その後もSさんと話して、とりあえずお互いに車のシャッターは閉めて出かけることにしよう、閉めてても入ってきたら、それはそれで仕方ないと諦めよう、ということになった。

近所で散歩中のシカを見たら、「うちの庭は大丈夫かな? 」と思うようになった。

シカを見る目が変わった今年の夏である。

(文章真ん中くらいの庭でのシカ写真は、後日Sさんからいただいたもの。ご好意で載せさせていただいてますー。どう見てもファミリー御一行様(笑))


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